PORCOの沖縄ありんくりん

垣花樋川 sanpo

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まず紹介したいのは、オイラにとってのパワースポット。
沖縄本島の南部、南城市玉城(たまぐすく)の高台にある「垣花樋川」。

垣花樋川とは、湧き水(樋川)の名称。
全国の名水百選にも選ばれた天然の清らかな水で、
はるかいにしえよりこのあたりの飲料水や生活用水、
農業用水などに使われてきた場所だ。

それだけ聞くと、ただの湧き水のように思われてしまうかも知れないが、
ココは昔から地元の人はもちろん、
沖縄中から祈りに来る御願所(うがんじゅ)がある聖地でもある。





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この垣花樋川のある玉城というところは、
東方に存在するという神々の住む『ニライカナイ』から来た琉球開闢の祖、
アマミキヨ渡来伝承の地として知られているところ。
いわば琉球の歴史はこの地から始まったのだ。

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「グスク」と呼ばれる城の史跡は20ヶ所余り。
いたるところに湧き水や井戸があり、その数は120ヶ所以上。
今琉球最古の古城跡といわれる玉城グスクなどを、
霊場として巡拝する東御廻いなど、
神拝の行事が今も生きている地域なのである。

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垣花樋川へは、国道331号線から上っていく道と、
昔から使われてきた石畳の急坂を下っていく道、
そして垣花樋川のすぐわきで、クルマを停められるスペースもあり
平坦で坂のない道(ココが一番楽)があるが、
初めて訪れるときは石畳の道を選択してほしい。
雰囲気も良いし、なんと言っても着いたときの感動が違う。

ただしこの石畳、ホントに昔ながらのもので、
急坂の上に凸凹しているからヒールなんて間違っても履いていかない方がイイ。
樹が鬱そうと生い茂るこの坂(カービラ)がかなり急で、
帰りのことを考えると気が重くなるが(笑)、
昔の女性は汲んできた水をアタマに乗せ(!)、
裸足で行き来していたというんだから敬服してしまう。
やはり沖縄の女性は強いんだなぁ。

それにしても長い! 
100mもあるだけあって、坂の途中にはその彼女たちが休んだという
“上休み石の平石(イーユクイイシヌヒライサー)”と
“中休み石(ナカユクイイシ)”という休憩所があるくらいだ。

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そして昼なお薄暗い樹のトンネルを抜けると、
パッと視界が開けて、マリンブルーの大海原を見渡せる場所に出る。
ココこそが目指す垣花樋川だ。

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鬱そうと茂った森の中から湧き出てくる泉水は水量豊富で、
あくまでも美しく清らか。
水は2ヶ所から流れていて、奥の方から出る水は「男川(イキガンガー)」。
湧き水は苔むした石のかけ樋を流れ、飛沫を上げて四角くい溜まりへ。
そして手前の一段高いところに流れる水は
女性専用で「女川(イナグンガー)」と呼ばれている。
かつて人々はここで沐浴や洗濯、野菜洗い、水汲みなどをしたんだ。
その二つから流れる水はさらに下へと流れ、馬に水を飲ませたり、
洗ったりした「馬浴川(ンマミシガー)」という浅い水たまりへ。
そしてこの全体をまとめて「下の川(シチャンカー)」と呼び親しんだ。

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コンコンと湧き出る水、それを湛えたキレイな水たまり、雑草もなく、
美しく整えられたこの場所は、“聖地”というよりは“楽園”という感じ。
開けた場所だからとても明るいし、入りづらい雰囲気はなく、
いつでも優しく受け入れてくれる。

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降り注ぐ太陽がキラキラと美しく水面に反射し、フト見れば永遠に続く海と空。
子供たちは嬉々として水遊びに興じている。
樹はしっかりと大地に根を下ろし、花は咲き乱れ、鳥たちは歌い、蝶たちが舞う。
ココへ来ただけでも美しい風景にココロがやすらぐ。

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そして森から湧き出る水は、疲れたカラダにエネルギーを注ぎ込んでくれる。
触れただけで力が湧いてくる。
それはグワッという強い力じゃないんだけど、
少しずつ少しずつ力が漲っていく感じ。
まさに癒しスポットなのである。

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気軽に訪れることができる場所だが、ココは地元の人たちにとっての“聖地”。
この地と水が、祖先や神々を敬い、日々を無事に暮らせることに感謝を捧げてきた
先人の心を伝え続けている聖なる場所。
地域の人たちは自主的に掃除や草刈りをし、いつも美しく保っている。

だからゴミなんて出してはいけないし、水を浴びたり、入ったりするときは、
ココロの中で「お邪魔します。ヨロシクお願いします」くらいは唱えたい。

垣花樋川に限らず、“聖地に”行くときは、
そういった気持ちの持ち方もきっと大切なことだと思う。

垣花樋川はコチラ。

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by porco381 | 2008-11-25 00:50 | 好きな場所